STC Duo-narrowband filterでVela SNR
2019-04-28


今回のWaddiでの最大の目的は天頂付近にあるほ座の超新星残骸を、Duo-narrowband filterで撮影してみることでした。
Broad bandでは、どうしてもSNRのチリチリとした微細な構造のコントラストが上がりません。かといって、十分な撮影時間をかけることもできないし、電源問題で冷却CCDも使いづらい遠征では限界を感じていました。その状況を打破するものとして、H-alphaとO-IIIを通すフィルターが出ました。さっそく購入して、Sh2-308なんかで、O-IIIのコントラストを上げることを確認していました。

今回はISO2000で1枚8minで19枚露光を重ねて撮りました。背景はまったくカブって来ません。少しでもノイズを低減するために、フルの冷却ではなくデジカメ電源と同じ7.5Vでの弱冷却ですが、これでも外気温から15度以上下がるので、実際は0度以下まで下がっているはずです。処理はAOOの様な画像になるはずですが、とりあえず背景色をニュートラルになるようにして処理を進めました。今日は、とりあえずの処理画像をアップします。

禺画像]

撮影データ:BORG77EDII + F4DG (fl=330mm F4.3) STC Duo-narro band filter装着
Canon EOS6D(SEO SP4 COOLED 6D) AutoWB ISO2000 8min x19 (total 2h32min)
GP-D赤道儀(MTS-3仕様) M-GEN Kowa 75mmでガイド
RAP2でダーク&FLAT→CS6でRAW現像後TIFF→SI8でコンポジット→CS6で強調
外気温15℃くらい、7.5Vで弱冷却追加





[天体写真]
[南天遠征]

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